一年前、足を洗った元ヲタクです。
今からちょうど一年前、
2020年6月19日 午後6時30分。
決して忘れることはありません。
私はこの日、10年続けたヲタクから足を洗いました。
よっぽどの何かが起こらなければ、一生続ける気でいた「ヲタク」というアイデンティティ。
一生手越担でいることが私の夢でした。
しかし、一年前のこの日に私にとっての"よっぽどの何か"は起こってしまいました。
夢は敗れました。
一週間後に、私はここでブログを書いています。
多少気持ちが落ち着いてきた頃だけれども(だから書けたんだけれども)、今改めて読み返したらあまりにもセキララでした。
手越祐也ファンでなく、手越担でいたかっただけの話 - 例えばこの声が
ただ、読み返すうちに段々と、あの日あの時のセキララな気持ちにすぐに戻れてしまうから不思議。
そりゃ少しは懐古的な感覚で、俯瞰できるだけの月日は経ちました。
でもやっぱり、辛くて、悲しくて。
憤りすら感じるこの気持ちは、きっと永遠に熱を宿したまま思い出すことができるのだと思います。
それだけ長い時間を、激しい情熱を、人生そのものを、彼に注いできました。
その昨年のブログに、私はこんなことを綴っています。
約10年間、手越担として生きてきました。
人生の半分近くを手越担として過ごしてきたのです。
私にとっての昨日までの私は「手越担の私」です。
今までずっとずっと、私の人生の中にはNEWS手越祐也がいました。
私は一人じゃない、なぜなら過去の私がいるから。
でも、その過去の私は、あくまでも「手越担の私」なんです。
NEWSの代表曲である「UR not alone」の大サビの歌詞を引用しながら、抱えてしまった不安を吐露しました。
当時の私は不安だったのです。
今まで紆余曲折、酸いも甘いも経験した青春時代の全ては「手越担の私」が過ごしてきたものだから。
人生の様々な出来事を「手越担の私」としてでしか経験していないから、私の大切なアイデンティティを失って、どう生きていけばいいのか本当に分からなかった。
不安だった。
結果としては、一年後の私は元気に生きています。
そりゃそうだと言ってしまえばそうなのだけれど。
「手越担の私」から、ただの「私」になって、この一年間手探りで生きてきた。
学生の肩書きが社会人に変わったこともあって、余計に戸惑うこともあるけれど、私はただの「私」として何とか生きています。
いまだにね、ブログなど読まずとも一連の出来事を思い出しては、感傷的に物思いに耽ることはあります。
正直、定期的にプチ事件は勃発していて目に入るし、その都度悲しくて辛くて嫌な気持ちになるし。
マシになったといえど、やっぱり長いこと共にして、自分の人生そのものみたいな存在だったから、完全に「無かったこと」にはできない。
これまでの人生からはもちろん、今後の人生からも完全に消し去ることはできないと、何か起こるたびに痛感しています。
例えば、先日のSTORYライブツアーなんて顕著です。
私はチケットが当たらなかったので、最終日の生配信しか見ていませんが、別の意味で、手越祐也さんが居たライブよりも、心動かされた気がします。
あの瞬間に考え感じたことを事細かに記録したいけれども、言葉にできずに涙となって流れ出ました。
ああこれがSTORYなんだ。
NEWSのSTORYなんだ。
ずっと頭でどうにか現実を理解させようとして、できなくて、苦しかった。
でも STORYを見たことで、やっと心で納得することができたように感じます。
あの時は久々に「手越担の私」が戻ってきていたなぁ。
貴方がしようとしなかったこと。
代わりにと言うのは違うけれど、私は逃げずにしかと受け止めて、真っ直ぐにこの目で見届けましたよ。
彼に伝えたいです。
そういえば、一年前の私は「今後の進路は決まっていない」としています。
手越祐也に着いて行くか行かないか。
結局、現在とてもじゃないけれど「手越祐也ファン」と名乗れるような立場にはいません。
特に名乗りたいとも思いません。
だからこそ、自らを「手越祐也ファンである」と名乗っている人のことは、手越祐也さんが責任を持って幸せにしてあげて欲しいです。
まず何より、それが貴方の仕事です。責任です。
ファンを幸せにすることで給料貰ってるんだから、しっかり全うしてください。
清く正しく、思いやりを持って、誠実であってください。
私も社会人になったので、尚更そこを強く望んでなりません。
さて、かくいう私は、ひとまず一般人のただの私として、これからの人生を歩んでいきます。
10年間の手越担の私が紡いだ日々を過去のものとして、その長く充実した期間に負けないくらい充実した道を10年20年と、この先も歩み続けます。
不可抗力こそどうにもならないけれど、自分の力で成し遂げられる範疇は、最大限の幸せを掴めればそれで良いのだと思います。
但し、どうか誠実さと思いやりを忘れないで。
忘れないでいられるのならば、
私も、みんなも、NEWSも、
そして手越祐也も、
幸せであれ、と心から願っています。
何度
夢に敗れ 夢にはぐれ
ここまで来ただろう
生きていく
一度きりの 物語を
他人に言えないこと 言わないこと
胸にあるだろう
生きていく
すべて抱え
進んで行く
自分(きみ)のSTORY
それがSTORY